3月16日(木)は、栗林公園開園記念日🌸
讃岐・大名の下屋敷(別荘)「栗林荘」
室町時代に、栗林公園の原型が形成され、江戸時代、高松藩4代藩主の生駒高俊によって、下屋敷(別荘)が造営、「栗林荘」と名付けられました。その後、作庭は松平家高松藩主に引き継がれ、高松松平藩第2代藩主頼常は灌漑用水として池の整備を行い、第3代藩主頼豊は御殿や茶屋などを充実させ、第5代藩主頼恭は薬園を設ける等、100年余りをかけて作庭が続けられました。遂に、1745年、第5代藩主の松平頼恭が「名所60景」を撰名し、完成に至りました。
大名の庭園「栗林荘」から県民の公園「栗林公園」へ
明治2年、版籍奉還によって、大名の庭園「栗林荘」が明治政府の所有に移ります。明治8年3月16日、「栗林公園」として一般公開されました。明治23年に、公園管理が香川県に移管された当時の新聞記事による、栗林公園は、花見・散策・宴会・舟遊びなど一般市民の憩いの場として様々に利用されていたことがうかがえます。
明治32年 香川県初の博物館が建立
栗林公園の園内に香川県博物館が建立されると、博物館では、自由新聞の主宰の大規模な送別会、世界市民主義の外国人学者を迎えての歓迎会、地元鉄道会社の発起人総会、板垣退助氏主催の懇親会なども開かれ、栗林公園は香川県民の憩いの場、ハレの日の場、またイベント会場として発展していきました。
香川県博物館は、大正時代には「香川県商品陳列所」、昭和に入り「香川県商工奨励館」に改称され、産業・文化の集約拠点として、役割を担ってきました。平成27年には、讃岐の迎賓館としての機能を持たせながら、リニューアルオープンしています。
開園記念日🌸は、イベント盛りだくさん!
開園記念日3月16日(木)は、入園料無料✨✨
明治8年3月16日「栗林公園」が、一般公開されたことを記念して、毎年3月16日は開園記念日です。この日は、すべての来園者の方が『入園料無料』でご来園いただけます。
栗林公園セミナー「日本庭園の技と心」開催!
栗林公園の作庭の起源は、室町時代にさかのぼります。江戸時代に大名庭園として整備が進んだ「栗林荘」(現在の栗林公園)は、歴代藩主たちが、それぞれに思想を持って作庭し続けた証が数多く見られます。日本人としての考え方、またその考えを表現した日本庭園の様式や仕様などを、日本庭園の学術研究家の方からお話がうかがえる貴重な機会です。
■日 時 令和5 年3月16日 木 13 時 30 分~ 15 時 00 分
■場 所 栗林公園 商工奨励館北館
■演 題 「 日本庭園の技と心 」
■講 師 東京農業大学名誉教授・元学長 造園家 五十谷 進士 氏
■参加料 無 料(開園記念日で入園料も無料です)
■主 催 香川県栗林公園観光事務所
■定 員 イス席 1 00 席 程度
■受付 商工奨励館北館(受付開始時間 当日 13 時~)
※事前申し込みの必要はありません。
■お問合せ先 香川県栗林公園観光事務所 ☎ 087-833-7411
音楽イベント「春宵コンサート」開催!
開園記念日の夜には、尺八、ピアノ、二胡、伝統楽器のトリオによるオリジナル音楽のコンサートが開催されます。お花見には少し早いですが、少し暖かくなった春宵に、栗林公園を訪れてみてはいかがでしょうか?