江戸時代、歴代の高松藩主が、百年あまりの歳月をかけて完成させた“栗林公園”。紫雲山を借景に、6つの池と13の築山を巧みに配した大名庭園です。その魅力を象徴するのが、“一歩一景”という言葉。一歩進むごとに景色が変わると称えられるとおり、一千本とも言われる松、そして、季節の花々が、四季折々の風情で、訪れる人を魅了してくれます。
現在は、「お庭の国宝」とも称される国の特別名勝に指定されていて、文化財庭園では日本最大の広さを誇ります。また、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では最高評価三ツ星に格付けされるなど、その芸術性は国内外で高く評価されています。
また、築庭された江戸時代当時、歴代高松藩主は賓客を招いた際、おもてなしする場所として、利用していました。今風に言えば、“おもてなし庭園”。その魅力は今なお、香川県民の多くに愛され、香川県、日本を代表する観光地として、毎年、多くの観光客の方にご来園いただいています。